老婦人マリアンヌ鈴木の部屋 荻野アンナ
内容紹介、背景、拙評・感想
なんとなくタイトルが面白そうだと思い、読んでみることにした。
割と高年齢の女性、具体的には、90歳、80歳、60歳くらいの女性たちが主役の物語である。
モエ60歳くらい、姪のクリコは大学院生(この人だけ若い)
ラジオ体操で、「スマイル光」という家政婦やホームヘルパーを派遣する会社の取締役のトチ中野女史60歳からモエが声をかけられたことから、「スマイル光」の利用者とホームヘルパー・モエらの高年齢女性たちの、老活物語が始まる。
認知症、金儲け、恋刃傷、駆け引き、生い立ち、離婚歴など人生のベテランたちが、老婦人マリアンヌ鈴木の部屋を経由して自分勝手な行動を繰り広げる・・・
マリアンヌさん、車椅子でもイケイケ!?
そうか、還暦なんてまだまだや!と元気が出る物語。
第一話 老婦人マリアンヌ鈴木の部屋
第二話 雲根
第三話 河童とマサイ
第四話 薔薇の動物園
最終話 マリアンヌ修復研究所
第四話で、日本テレビのTVドラマ「ドクターチョコレート」での決め台詞を2か所も発見!
P192「Age is just a number、気にすることないよ。Take it easy. 」
P201「Age is just a number」とエリ。
「年齢なんて、ただの数字!」
そうか、この小説が元祖かぁ~? (2021年2月28日 第一刷発行)
主な登場人物
たくさん出てくるから、紛らわしい! ので、ノートにメモりながら読書!
土日で読了。ずっと読んでるわけでもなく、合計6時間くらい。遅いかな?
荻野アンナさんのプロフィール
1956年11月7日生まれ。1991年『背負い水』で第105回芥川賞を受賞。2001年『ホラ吹きアンリの冒険』で第53回読売文学賞を受賞。2008年『蟹と彼と私』で第19回伊藤整文学賞を受賞。慶応義塾大学文学部フランス文学科教授。(「BOOK著者紹介情報」より)
〆