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大衆の狂気 ダグラス・マレー  ~行き過ぎた多様性尊重~

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ソーシャルネットワークが急伸した現在、ほんのささやかな一言に対して、ゆるすということなく、つぎつぎと制裁が加えられている現状は、かなり行き過ぎだと感じていました。
そんなとき、新聞の広告にこの本の宣伝が出たときに、誰も言えなかった(言いづらかった)ことを言ってくれているのではないか、という直感があり、いつか読もうと思っていましたが、ようやく手に入れました。

現物は、500ページもある分厚い本でしたので、日々の仕事の合間に読むので時間がかかりました。内容は、一般的なソーシャルメディアでの誹謗中傷の話というよりは、LGBTQに関する発言についての「大衆の狂気」が書かれていました。

これまで本気でLGBTQのことは学習していませんでしたので、それぞれの関係も含めて知識を深めることができたのではないかと思います。
以下は、この膨大な本の情報から、分かり易かった言葉を中心に抜粋してみたものです。
LGBTQに関する内容を語る著者はゲイであるとのことです。

結論から読んで、戻って本文を読んでみました。記載内容が伝われば幸いです。

本の構成
イントロダクション
第1章 ゲイ
 間奏 マルクス主義的な基盤
第2章 女性
 間奏 テクノロジーの衝撃
第3章 人種
 間奏 ゆるしについて
第4章 トランスジェンダー
結論
あとがき

目次

結論(第4章のあとの結論から)

はじめに


「いまでは、女性やゲイ、人種的背景の異なる人々、トランスジェンダーである人々の苦境を取り上げれば、同情をしめすことになるばかりか、ある種の道徳性を示すことにもなる。それが、この新たな信仰形態である。これらの問題のために闘い、これらの運動を称揚すれば、自分はいい人間なのだと証明できる。」P415

「新世代の子どもたちは、女性的な特徴を持っていれば(元男性でも)女性であると教えられている。フェミニズム運動を推進してきた女性たちは、女性として年月をかけて女性の権利を確立してきたのちに、男性として生まれた人々に(発言する権利を含め)女性の権利を語られることを、どう思っているのだろうか?」P418

要点1:それぞれの主張は協調ではなく混乱を生み出す


スポーツ業界の例:「男性から女性への性転換者に、女子としてスポーツ競技に参加することが認められるようになると、それが、性の公平の理念と真っ向から対立する場面が多くなった。」これを不平等だと指摘するのは後進的なのか?と著者は疑問を呈している。P423

総合格闘技の専門家が言っている疑問は、生々しいが、分かり易く、何が、どちらが正義なのかさえ分からなくなってきていると感じた(P425)し、映画のキャスティングに関する主張(P427)は、よく分からない。

正しいと思われる方が、謝罪する流れになるのは、やはり行き過ぎの感があり、これが「大衆の狂気」であるし、注意しなければならないことであると思った。

要点2:犠牲者は常に善良で、正しく、賞賛に値するとはかぎらず、犠牲者でさえないかもしれない


「だが、社会的公正というこの新興宗教が、重要な問題に関する議論がなされていないこと、矛盾が内在していることを指摘する・・・」P438

社会的公正を推進する活動家は、トランスジェンダーの問題に熱心に取り組み、この問題全体のなかでもっとも難しい部分(「自分の性とは自分が主張している性であり、そうでないとはほかの誰にも証明できない」)を取り上げ、「トランスジェンダーの命は大切」「トランスジェンダーの人もいる。それを受け入れろ」と訴えた。だが、しかし、見た目で「性」の判断がより難しくなり、要点1のスポーツ業界の問題やトイレ・更衣室問題、女性専用車両などの問題にも発展する。
実際に、イギリスでレイプ犯として有罪判決を受けた男が、自分は女だと主張して、女性刑務所に入り、四人の女性囚人に性的暴行を働いたとのことである。

トランスジェンダーの問題は、ゲイなどとは違う視点で議論すべきではないか、性の多様性が進むと、法律は再構築が必要ではないか、とも思えてくる。

「社会的公正を推進する活動家は、改善ではなく、分断へと大衆を導く。
そして“シスジェンダーの白人男性による男権主義”への反感を抱かせることに成功する。」P439

「現代の文化では、禁欲主義や英雄的行為ではなく、被害者意識が、熱心に宣伝され、追い求められさえしている。被害者になれば、ある意味で勝つことができる。」(正しくはなくても)P450

「寛容の精神を、もっと広い範囲に拡大することはできないのか?」「直接会って話をすれば対立は多少おさまるのではないか。」P452

私たちは同じ社会に生きており、一緒にやっていく何らかの方法を見出さなければならない。私たちには、その選択肢しかない。なぜなら、敬意をもって話をしたり耳を傾けたりしても意味が無いという結論に至れば、あとは暴力で解決するしかないからだ。」P453

要点3:私たちが向かっている場所を確認する


人種の問題。
「ありとあらゆる討論や議論から人種の要素を取り除き、・・・人種へのこだわりを追い払い、人種にとらわれない方向へと進むべきである。」P455

「個人の人生に意味を与えてくれるものとして政治活動を選べば、悲惨な結末が待っている。というのは、・・・政治活動に(怒りを含めた)感情が加わり、それが活動全体を損なうことになるからだ。」P456

「偶然に割り当てられた特徴のために個人の可能性が抑制されることのない社会を目指すという点に異論はない。」が、「アイデンティティ・ポリティクスや(その表れとしての)社会的公正、インターセクショナリティのために自分を使い果たすのは、人生を無駄にしている。」P457

内容(結論のあとに、本文に書いてあった内容を読み、知識を蓄積する。)

・道徳観の急激な変化を熟慮なしに許容することはいいのか。P21
・自分の価値を証明するためには、問題を誇張しなければならず、それが結果的に問題の増幅をもたらす。P25

この本から得られる知識

(1)LGBTQという視点についてのより深い理解

(2)それについての世界(欧米)の情勢

(3)以下の知識

 <ゲイに関連する知識>

 ・コンバージョン・セラピーとは P31
 ・ニューヨーク・シティ・バレエ団 P48(コラム:宝塚歌劇団はどうか。)
 ・うまれつきのゲイがいないと本気でお思いですか?(ゲイの遺伝子)P50
 ・キリスト教原理主義の立場(ゲイの遺伝子は認められない。神がゲイを生み出すことになるから)P56
 ・元々、同性愛は精神異常と考えられていた。P69
 ・LGBTは、政治家によって、「そんなグループが実際に存在しているかのように語られているが、・・・・全く現実的ではない。」「それぞれのグループには、ほとんど共通点がない。」
 ・L、Gは互いを必要とせず、Bに不信感を抱いている。
 ・クィアとはP75
 ・ゲイは一貫性のある組織にまとめあげることなどできない。P79
 ・ティールなる人物(ゲイ)は、共和党全国大会でのトランスジェンダーのトイレ使用に関する論争についてのスピーチにより、アメリカのゲイ雑誌“アボケイド”により、ゲイを破門された。(性的選択とトイレの問題は重要だった。)P90

<マルクス主義的な基盤の知識>

 ・「社会学」の下位分野において、カリフォルニア大学バークレー校のジュディス・バトラーが言った、「ジェンダーとは実在するものではなく、“社会学的公正概念”にすぎない。」P106
 ・1990年ごろ、「フェミニズムは、男性と女性という区分があるという過ちを犯している。男性も女性も“文化により仮定されている”に過ぎない。」「人種もまたしかり」
 私は、男性と女性は生物学的に定義されていると思っていました。
 このへんが、社会的公正やインターセクショナリティの基盤となる思想が出てきたということになるらしい。
 ・1988年、ウェルズリー大学で「女性研究」を専門とするペギー・マッキントッシュ、「白人たちは、特権を受けていることを認めなければならない。・・・だが、既存の権力構造から利益を得ているこの人たちは、その特権を何かの報償として手に入れたわけではない。」こうして新しい不平不満を研究する学問分野が生まれた。P107

 ・「人種・性・同性愛・トランスジェンダーを批判すれば、驚くほどの速さで圧殺されるようになった2000年代。・・・人間の本性を否定する思想が学会を越えて広がり、知識社会と常識との間に齟齬が生まれている。・・・それはもはや、学問ではなく運動である。」P116

 ・いまの教育を受けた少年たちが大人になり、社会的公正運動を担うことは、ラクラウやムウをはじめとする急進派世代が追い求めていた社会になってしまうのではないか。(著者の不安)

<フェミニズムの知識>

 ・“特権”に対する女性の意識を知ることができる。P163
 ・他人の特権には気付くが、自分の特権には気付かないP164
 ・アンコンシャス・バイアスとは何かを知ることができる。P166
 ・フェミニズム運動は、18世紀に始まり、女性の参政権が認められるまで、あるいは1960年代まで続いたことを認識できる。P175
 ・1977年、「背く女」の著者マリリン・フレンチの著述「人類はおよそ350万年もの間、男女が平等の社会に暮らしてきた。・・・ところが、紀元前4000年紀以降、男性が“力による男性優位社会”を確立した。・・・女性はおそらく最初の奴隷である。」という説。
 ・フェミニストは、この“男権社会”に異議を唱えている。
 ・女性は、何らかの復讐をしているように見える。P191
 ・トランスジェンダーの登場により、「もっとも基本的なハードウェア(体の構造)の問題が、ソフトウェア(精神、心)の問題に過ぎないという主張が定着すると、男女それぞれに関することも男女関係に関することも、何もかもが混乱をきたした。

<テクノロジーの衝撃についての知識>

「・・・私たちが従うように求められている前提がどこか間違っているように思えるのなら、そこへ通信革命が加わることによって、大衆の狂気が引き起こされたといえる。」「インターネット(とくにソーシャルメディア)の登場により、社会運動のふりをしたいじめが、時代の主流になっている。だが、暴走している人たちは、自分たちがなぜその方向に走っているのかを考えようとはしない。」P198

「いまでは、きわめて異論の多い問題について自分の考えを口にするのが、きわめてリスクの高い行為になってしまった・・・。たとえば、男性の体を持つある人物が、自分は女性だと訴え、女性とみなしてほしいとあなたに言ってきた場合、あなたには二つの選択肢がある。その人物の言うとおりにすれば、あなたはテストに合格し、これからも無事に人生を歩んでいける。だが、その人物の言うとおりにしなければ、「トランスジェンダー嫌い」というレッテルを貼られ、これまでの評判や経歴をふいにするかもしれない。あなたはどちらを選ぶだろう?

このような大衆の狂気ともいえる思想が浸透している現在の状況を著者は憂えているようである。

グーグル検索結果の不可解な点についても知ることができる。P206―220

<人種についての知識>

「女性研究」や「ゲイの研究」と並んで「黒人研究」や「白人研究」という学問が存在することを知ることができる。オックスフォード大学でも研究されている。
著者は、こういった研究を、もはや「教育ではなく、再教育という見慣れた性格を持つ、あからさまな運動である。」と言っている。P225

ハリウッドでは、ゲイでない白人男性がゲイを演じたことが問題視されていることがわかる。著者は、ここで重視すべき問題は「白人を問題視する」という点にあり、このような状況では、「人種差別反対主義でさえ人種差別的だと見なされる」と述べている。P230

結局は、白人がどのように「言い訳」をしても、植民地の歴史は無くならないし、白人に対するうらみのようなものは消えず、この世界が白人支配の構造によりすべてが組み立てられていて、その構造のなかのありとあらゆるものが人種差別と絡み合っているため、理屈で諭そうとしても、誰も聞く耳を持たないということがよく分かる事例が記載されている。これが、大学の構内で起こるのである。

人種差別反対のはずが、舞台などのキャスティングで、原作と違う白人女性が選出されると、ツイッターで攻撃して降板させることが成功しているという。著者は、「“進歩”と“多様性”という名のもとに、このうえなく退行的で多様性に欠ける行為が、またしても勝利を収めたのだ」と嘆いている。P260

人種の問題は、文化の盗用という理論につながり、ついには、ある民族の料理は、そのDNAを継ぐものしか作ってはいけないという運動に波及し、せっかくはじめたレストランを閉鎖に追い込むようなことになっているらしい。P267

また、ダンスパーティーに着ていくドレス姿の写真をネット上にあげただけで、XX人でもない女性が文化を盗用していると糾弾されているのである。これが問題になるなら、日本のハロウィーンで仮装することや観光地で着物を着ることも糾弾されてしまいそうである。これも小さな狂気である。P269

政治的左派は絶えず、平等や公正が必要だと主張する(結果の平等)が、政治的右派はそれに対し、機会の平等を主張する。だが、実際のところ、どちらの主張もほぼ間違いなく実現できない。」P305

「過去の長い期間にわたり、人種はハードウェアだと考えられてきた。ところが第二次世界大戦後になると、総意が逆転した。おそらくは必要に迫られて、人種はほかのあらゆるものと同じように、社会的公正概念になった。」P313

<ゆるしについての気づき>

ソーシャルメディアの時代の到来により、・・・いまだ対処の糸口さえつかめない問題が生まれている。・・・現状では、災難を引き起こすことはできるが、災難を収めることはできない。傷つけることはできるが、治すことはできない。」P315

「あるひとが、公の職につくと、社会的公正を推進する運動家が、その人の過去のツイッター投稿の調査をはじめ、その運動家が「よろしくない」と考えるツイートを広めると、その人の採用がたった7時間後に見送ると発表されるのである。
私的な過去のツイートで、その会話の元の文脈を知らない外の集団にその内容が知れ渡り、人種差別主義者と呼ばれることは、危険な状況である。」P317

「私たちは誰もが、他人が失墜する姿を見る喜びを実感している。スケープゴートを見出すことによって社会的解放感が得られることも認識している。そのため、誰かの人生に対して、・・・思いやりのかけらもない解釈を求める傾向が強くなる。」P318

「つい最近までは、著名人が失敗や間違いを犯したとしても、時間がその事実を忘却の彼方に追いやってくれたが、いまでは、それが10年前に投降されたものであれ、まるで今日投稿されたかのような激しい反応を引き起こせる。(その当時は問題なかった発言も、今言ったかのように扱われる。)そんな世界に生きていたら、頭がおかしくなる。」P320

「この予測不可能性」から身を守る唯一の手段が、約束をし、約束を守る能力である。それと同じように、私たちの活動の不可逆性を改善する手段が一つだけある。それは「ゆるす能力」である。それができなければ、そこから決して抜け出せない。魔法を解く呪文がわからない、あの魔法使いの弟子のように。」P322

<トランスジェンダーについての知識>

「トランスジェンダーというグループが存在すると確実にいえるのか? もしそうだとしても、どんな場合であれ、その人の性を物理的に変えることは可能なのか?」P336

「アメリカでも二〇一九年五月、“性自認”を含めて性を再定義する連邦法が可決された。」P337

「この名称のもとに、あまりに多くのものがひとくくりにされている。わずか数十年の間に、たまに異性の服を着るような人から、本格的な性別適合手術を受けた人まで、実に幅広い人を表現するのに、トランスジェンダーという言葉が使われるようになった。そこにまず混乱が生まれる。」P338

「間性」という性があるということ。「最近の推計では、アメリカで生まれる子どものおよそ二〇〇〇人に一人が、どちらとも判別しがたい性器を持っているとされている。」P341

「トランスジェンダーが毎日のニュースに登場するようになった現代でさえ、間性の問題が取り上げられることはほとんどない。」P343

「トランスジェンダーと呼ばれる領域の一方の端に、間性として生まれた人たちがおり、それが何よりも明確なハードウェアの問題であるとするならば、残りのトランスジェンダーは間違いなく、そこからその領域を内側へ向かっていくことになる。」P353

「トランスジェンダーが行う主張の多くは、ゲイの権利運動の主張に反するだけでなく、それを大きく損なっている。」P377

「トランスジェンダー活動家が、論争に勝つためには、女性はソフトウェアの問題であると大衆に思い込ませなければならない。だが、フェミニストの中には、そうだとは認めようとはしない人もいる。」P379

ということは、LBGTと一括りにはできないのかも知れない。
また、そのようなフェミニストの何人もが、「女性の定義からトランスジェンダーの女性を除外するのは“現代の進歩的な社会にふさわしい行為とはいえない”」として、「恥ずべき存在」の烙印を押され、それまでの功績が台無しになっている例が列挙されている。P388

スコットランドでは、親は自分の子どもがトランスジェンダーであることを親に伝えないらしい。P393

「性別適合手術」について、「「過剰診断や過剰治療」の可能性を警告する医療専門家もいるのに、世間の趨勢は一方向へのみ向かっている。」P396

14歳ぐらいのこどもが、その手術をするという判断は、取り返しがつかないが、大丈夫なのか、といった問題に対しても、専門家の意見は分かれているようである。

まとめ

読後感という視点からだけで言うと、トランスジェンダーと法律(社会)の問題が大きいと感じました。
LGBとLGBTとの違いは、LGBは生物学的な性は存在しないとは言わない、という点。

「トランスジェンダー問題がこれほどの勢いを得ている理由は明らかだ。・・・以前の社会は、人種差別、性差別、同性愛差別に気づくのがあまりにも遅すぎた。そのため、トランスジェンダー問題についても同じ過ちを重ねることに、誰もが不安を抱いている。それが、この問題の勢いを高める原動力になっている。」という説明は分かり易い。これが大衆の狂気である。

たしかにTは、(要点2 P439)の記述を読む限り、社会も法律も追随できないのではなかろうか。

著者はただ心配している「社会を分断させるメッセージは、・・・その主張がいくら不出来で不適切であろうと、いまやそれが、信じられないほどの力やエネルギーや決意で、欧米世界全体を覆い尽くそうとしている。しかもそこには、相当に厄介な復讐心というものがある。本書だけでは、この動きを止められなかったかもしれない。」と、そしてただ、互いに仲良く暮らせる平和な世界を願っているのである。

みなさんは、どう感じたでしょうか。
私は、LGBTに関する知識が深まったのはよかったが、最近の許さない思想のようなものは怖いことで、情報発信には、細心の注意が必要であることを再認識することになりました。

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著者 ダグラス・マレーDOUGLAS MURRAY

 ダグラス・マレー:1979年生まれ。英国人ジャーナリスト、政治・社会評論家。英国の代表的雑誌の一つ《スペクテイター》誌の共同編集者。《タイムズ》紙、《ウォール・ストリート・ジャーナル》紙などへ多数寄稿し、英国議会、欧州議会、ホワイトハウスでの講演実績もある、いま世界がもっとも注目する知性の一人。前作『西洋の自死』(邦訳は東洋経済新報社)は世界的ベストセラーとなったが、本作も26カ国語で翻訳され、英語版のセールスだけでも28万部を超えており、前作同様、《サンデー・タイムズ》紙のベストセラーリストにランクインした。前作と本作の2作 はオーディオブックとしても提供されており、その売り上げは7万ダウンロード以上。これまでの著書は30カ国語に翻訳され、世界中の政治家やジャーナリスト、著作家に引用されている。ツイッターのフォロワー数は42万人以上。自らゲイであることを公表している。(本書の紹介文より)

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