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花火のシーンで始まって、花火のなかで終わった。
芸人としての生き様の強力なひとつと、いくつかが描かれている。モデルになった人はいるのだろうか。神谷さんの。
本のタイトルの「火花」は、主人公のコンビ名であるスパークスを日本語にしたものだと思われる。
もちろん、スパークスというのは、そのままの意味だけではなく、神谷さんやほかの芸人の生き様のことかも知れない。
芸人たちの不安な、不安定な生き様が短く(300ページ弱)描かれていた。
漫才の(大阪弁の)掛け合い、話の流れは自然で、自分でもそう返すやろなという納得する流れはあった。
果たしてほんとうにこれが芥川賞作家の作品として価値があるのか、同時受賞の作品も読んで比べてみたい。
又吉さんは、受賞インタビューで「私、直樹ですけど、芥川賞を取りました。」とは言わなかった。
〆